月末にギガ(データ通信量)がなくなって通信制限・速度制限がかかっても、今のスマホに別のデータ回線をeSIMで足せば、その日のうちに普段の速度で使えるようになります。電話番号は今のまま、契約中のプランも変える必要はありません。翌月にギガが戻ったら、データ通信を元の回線に戻すだけです。この記事では、月末までの残り日数と動画を見る時間から、足りない分の容量を選ぶ早見表と、設定の手順をまとめます。
データ回線を足すなら、CORAL eSIMの日本向けプランから、7日・15日・30日の期間と、5GB〜50GBの容量を選べます。
通信制限を解除する3つの方法
ギガ切れで通信制限がかかったときの選択肢は、大きく分けて3つです。どれも電話番号は変わりません。
| キャリアの追加データを買う | 翌月まで待つ・Wi-Fiでしのぐ | eSIMでデータ回線を足す | |
|---|---|---|---|
| 普段の速度に戻るタイミング | 購入後すぐ | 翌月のリセットまで戻らない(Wi-Fiの場所だけ使える) | 設定後すぐ |
| 今の契約 | そのまま | そのまま | そのまま(データ通信だけeSIMの回線を使う) |
| 買える量 | キャリアが用意した単位 | なし | 7日・15日・30日と、5GB〜50GBから選ぶ |
| 必要なもの | キャリアのアプリや会員ページ | Wi-Fiが使える場所 | eSIMに対応し、SIMロックが解除された端末 |
キャリアの追加データは、ドコモの「1GB追加オプション」、auの「データチャージ」、ソフトバンクの「チャージ(追加データ購入)」のように、各社が用意しています。一方で、月末まで日数が残っていて「数GBでは足りない」という場合は、残りの日数と量に合わせてeSIMのプランを選ぶほうが、何度も追加を繰り返さずに済みます。
eSIMを使うには、端末がeSIMに対応していて、SIMロックが解除されている必要があります。確認の方法はSIMロック解除の確認方法にまとめています。
月末まで何GB足りない?残り日数と動画の時間で選ぶ早見表
ギガを使い切ってから月末までをしのぐのに必要な容量は、残りの日数と使い方で決まります。選び方は2ステップです。まず月末(ギガがリセットされる日)までの残り日数をカバーできる期間を選び、次に1日にスマホで動画を見る時間から容量を選びます。
| リセットまでの残り日数 | 動画は1日1時間まで | 動画を1日2時間ほど | 動画を1日4時間ほど |
|---|---|---|---|
| 7日以内 | 7日・5GB | 7日・5GB | 7日・10GB |
| 8〜15日 | 15日・5GB | 15日・10GB | 15日・20GB |
| 16〜30日 | 30日・10GB | 30日・20GB | 30日・50GB |
動画をほとんど見ず、LINEやSNS、地図が中心なら、各行のいちばん左のプランから考えると選びやすくなります。容量は期間全体で使える合計なので、ある日に多く使っても、ほかの日に控えれば調整できます。
早見表の計算の根拠
Netflixの公式ヘルプでは、スマホアプリの自動設定でデータ1GBあたり約4時間視聴できるとされています。早見表は、この値(1時間あたり約0.25GB)に残りの日数をかけ、LINEやSNSなどほかの通信のぶんの余裕を足して、すぐ上の容量のプランを選んでいます。たとえばリセットまで15日あり、毎日2時間動画を見るなら、0.25GB×2時間×15日で約7.5GBなので、15日・10GBのプランになります。
高画質で見る場合は、1時間あたりの通信量がこれより大きくなります。画質ごとの通信量はNetflixの通信量の記事で整理しています。
今の番号のままeSIMでデータ回線を足す手順
eSIMを足しても、電話やSMSは今の番号のまま使えます。データ通信だけを、追加したeSIMの回線に切り替える形です。
デュアルSIM対応の端末なら、今のSIMはそのままでいい
デュアルSIMに対応した端末なら、今使っているSIMを抜いたり差し替えたりする必要はありません。eSIMを1つ追加して、データ通信に使う回線を選ぶだけで設定が終わります。SIMロックが解除されていれば、今のキャリアでの手続きもいりません。
Appleの案内では、iPhone XS、iPhone XS Max、iPhone XR以降のモデルが、物理的なSIMとeSIMのデュアルSIMに対応しています。さらにiPhone 13以降は、2つのeSIMを使ったデュアルSIMにも対応しているため、今の回線がeSIMの場合でもそのまま追加できます。iPhoneの場合の流れは次のとおりです。
- 日本向けプランから、早見表で決めた期間と容量のeSIMを購入する
- 届いたQRコードを読み取り、eSIMをインストールする(「設定」→「モバイル通信」→「eSIMを追加」)
- 「設定」→「モバイル通信」で、追加したeSIMの回線を選び、「データローミング」をオンにする
- 「設定」→「モバイル通信」→「モバイルデータ通信」で、追加したeSIMの回線を選ぶ
- 同じ画面の「モバイルデータ通信の切替を許可」はオフにしておく
手順3のデータローミングは、CORAL eSIMの回線が通信事業者の回線をローミングとして使う仕組みのため、日本国内で使う場合でもオンにする必要があります。手順5の「モバイルデータ通信の切替を許可」をオンにすると、通信エリアや状況に応じて元の回線のデータも使われることがあります。制限がかかった回線にデータ通信が戻らないよう、オフにしておくと確実です。
2つの回線の使い分けの仕組みは、iPhoneで2回線を使い分ける方法で詳しく説明しています。Androidでも、設定の「SIM」や「モバイルネットワーク」の項目で、データ通信に使う回線を選べます。画面の名前は機種によって異なります。
eSIMで通信するときの注意点
- 日数はつながった時点から数える:CORAL eSIMの有効期間は、ネットワークに接続した時点から始まります。使いたい日に設定すれば、日数を無駄にしません
- 「モバイルデータ通信の切替を許可」がオフだと、通話中はデータ通信が止まる:元の番号で通話している間、eSIMの回線でのデータ通信は使えません(Appleの案内による)
- Visual VoicemailとMMSが使えなくなる:iPhoneでは、データ通信に使う回線でデータローミングをオンにしていると、もう一方の番号のVisual VoicemailとMMSが無効になります
翌月、ギガが戻ったらメイン回線に切り替える
月が変わってギガがリセットされたら、データ通信を元の回線に戻します。「設定」→「モバイル通信」→「モバイルデータ通信」で、元の回線を選ぶだけです。eSIMの回線は、オフにするか削除してかまいません。
戻し忘れると、eSIMの容量を使い切るか期間が終わった時点でデータ通信が止まり、せっかく戻ったギガも使われないままになります。リセット日に一度、データ通信の回線を確認しておくと安心です。翌月以降も月末に足りなくなりそうなら、容量と回線の設定のコツも参考にしてください。
