結論: お使いのスマートフォンがeSIMに対応しているかは、30秒で判定できます。ダイヤル画面(電話アプリのキーパッド)で *#06# と入力してください。表示された画面にEIDという項目があれば、その端末はeSIMに対応している可能性が高いと判断できます。EIDはeSIMチップに割り当てられた識別番号で、eSIMを搭載していない端末では通常表示されません。
ただし、EIDが表示されたからといって必ず使えるとは限りません。海外eSIMの場合、「対応機種のはずなのに使えない」という落とし穴がいくつか存在します。この記事では、確認方法と、実際につまずきやすいポイントを整理します。なお、具体的な対応機種の型番リストはあえて掲載していません。機種は毎年増え、同じ機種名でも仕様が異なることがあるため、リストは古くなった時点で誤情報になるからです。自分で判定できるようになるほうが確実です。
eSIM対応かどうかを確認する3つの方法
方法1: *#06# を入力してEIDを確認する(最速)
電話アプリのキーパッドで *#06# と入力すると、発信操作をしなくても端末識別番号の一覧が表示されます。ここにIMEIと並んでEID(32桁の番号)が表示されれば、eSIMのハードウェアを搭載している可能性が高いと考えられます。EIDが表示されず、IMEIだけの場合は、eSIM非搭載か、後述する地域モデルの問題が考えられます。
方法2: 設定画面から確認する
iPhoneでは「設定」→「一般」→「情報」を開き、下にスクロールしてEIDの項目があるかを見ます。Androidでは「設定」→「デバイス情報」(または「端末情報」)→「SIMのステータス」などにEIDが記載されていることがあります。項目名は機種によって異なります。
もう一つの見分け方として、モバイル通信の設定画面に「eSIMを追加」「SIMを追加」「モバイル通信プランを追加」といった項目があるかを確認する方法もあります。この項目が見当たらない場合の原因は設定にeSIMの項目が出ないときの記事で詳しく解説しています。
方法3: メーカー公式サイトで確認する
最も確実なのは、端末メーカーの公式サイトで自分の機種の仕様を確認することです。対応状況は新機種の発売や仕様変更で変わるため、最新情報は各メーカーの公式サイトでご確認ください。特に販売国によって仕様が分かれる機種では、公式仕様表の「対象地域」の記載まで見ることをおすすめします。
「対応機種のはずなのに使えない」3つの罠
ここからが本題です。海外eSIMを使おうとして失敗する原因は、ほとんどが次の3つに集約されます。
罠1: 販売された国・地域のモデルによってeSIM非搭載の場合がある
同じ機種名でも、販売された国や地域によってハードウェアの構成が異なることがあります。ある地域向けモデルにはeSIMが搭載され、別の地域向けモデルでは物理SIMスロット2枚に置き換えられている、というケースが実際に存在します。海外で購入した端末や、並行輸入品、中古で入手した端末を使う場合は特に注意してください。判定は簡単で、*#06# でEIDが出るかどうかを見れば分かります。機種名だけで判断しないことが重要です。
中国大陸で販売されたiPhoneには、この点で特有の事情があります。詳しくは中国版iPhoneとeSIMについての記事をご覧ください。
罠2: SIMロックがかかっている
SIMロックとは、購入した通信会社の回線でしか使えないように端末側で制限がかかっている状態のことです。eSIMのハードウェアを搭載していても、SIMロックが解除されていなければ、他社や海外のeSIMプロファイルは受け付けられません。この場合、プロファイルのインストール自体は進んでも、最後にエラーになったり、圏外のままになったりします。解除の可否や手続きは購入した通信会社によって異なるため、契約先の公式サイトでご確認ください。詳しい考え方はSIMフリー端末とeSIMの関係を解説した記事にまとめています。
罠3: キャリア版Androidで機能が無効化されている場合がある
Androidでは、通信会社が販売するモデルにおいて、ソフトウェア側でeSIM機能が有効化されていない場合があります。ハードウェアとしてはeSIMを持っているのに、設定画面に追加の項目が現れない、という状態です。同じ機種のメーカー直販モデルでは使えるのに、キャリア版では使えない、という差が生じることがあります。こうしたケースでは、購入元の通信会社に対応状況を確認するのが確実です。
iPhoneでの確認手順
※画面名は代表例です。iOSのバージョンによって表記が異なる場合があります。
- 電話アプリのキーパッドで *#06# を入力し、EIDが表示されるか確認します。
- 「設定」→「一般」→「情報」を開き、EIDの記載があるかを確認します。
- 「設定」→「モバイル通信」を開き、「eSIMを追加」または「モバイル通信プランを追加」の項目があるかを確認します。
- 「設定」→「一般」→「情報」の「ネットワーク提供者ロック」(またはSIMロック)の欄を確認します。「制限なし」であればロックは解除されています。
Androidでの確認手順
※Androidはメーカーごとに項目名が大きく異なります。以下は代表的な流れです。
- 電話アプリのキーパッドで *#06# を入力し、EIDが表示されるか確認します。
- 「設定」→「デバイス情報」でEIDやSIMステータスの記載を探します。
- 「設定」→「ネットワークとインターネット」→「SIM」(または「接続」→「SIMカード管理」)を開き、「SIMを追加」「eSIMをダウンロード」といった項目があるかを確認します。
- 項目が見当たらない場合は、機種名と販売元(メーカー直販かキャリア版か)をあわせてメーカー公式サイトで確認します。
購入前チェックリスト
海外eSIMを購入する前に、次の項目を上から順に確認してください。すべてクリアしていれば、渡航先で使える可能性は高くなります。
| 確認項目 | 確認方法 | クリアの目安 |
|---|---|---|
| eSIMハードウェアの有無 | *#06# を入力 | EIDが表示される |
| 設定にeSIM追加の項目があるか | モバイル通信の設定画面 | 「eSIMを追加」等の項目がある |
| SIMロックの状態 | 設定の情報画面/契約先に確認 | ロックが解除されている |
| 販売地域モデルの確認 | メーカー公式の仕様表 | 自分のモデルがeSIM対応 |
| 渡航先の対応周波数 | メーカー公式の仕様表 | 現地の主要バンドに対応 |
| OSが最新か | ソフトウェアアップデート | 更新済み |
チェックが済んだら、実際の設定手順は旅行用eSIMの設定方法を参考にしてください。
FAQ
EIDが表示されればどんな海外eSIMでも使えますか
EIDの表示は「eSIMのハードウェアがある」ことを示す手がかりですが、それだけで使えると断定はできません。SIMロックの解除状況、キャリア版での機能制限、渡航先の対応周波数もあわせて確認してください。
SIMフリーであればeSIMも必ず使えますか
いいえ。SIMフリー(SIMロック解除済み)とeSIM対応は別の話です。SIMロックがかかっていなくても、そもそもeSIMを搭載していない端末では使えません。まずEIDの有無を確認してください。
格安スマホや数年前の機種でも使えますか
発売時期や価格帯ではなく、その機種がeSIMを搭載しているかどうかで決まります。判定方法は同じで、*#06# でEIDが表示されるかを確認してください。確実を期すならメーカー公式サイトで仕様をご確認ください。
タブレットやスマートウォッチでも使えますか
eSIMに対応したモデルであれば利用できる場合があります。ただし、機器によってはデータ通信専用だったり、対応するプロファイルの種類が限られていたりします。購入前にメーカー公式の仕様と、プラン側の対応機器の記載をあわせてご確認ください。
対応機種か分からないまま購入して使えなかったらどうなりますか
返金や交換の可否は販売元の規約によって異なります。トラブルを避けるため、購入前に *#06# でのEID確認とSIMロックの確認だけは必ず済ませておくことをおすすめします。
確認が済んだらCoral eSIMで
Coral eSIMは180以上の国と地域に対応した旅行者向けeSIMです。購入後すぐに設定でき、現地に着いてからSIMカードを探す必要はありません。ご利用の端末で使えるかどうかは、この記事の手順で事前にご確認ください。プランはCoral eSIM公式サイトからご覧いただけます。
