結論から言うと、中国大陸版(いわゆる「国行」)iPhoneは長らくeSIM非対応でしたが、2025年以降のiPhone Airなどの新機種からeSIM対応が始まりました。ただし対応はまだ一部機種に限られ、iPhone 15以前の中国版iPhoneは依然として物理SIM専用です。この記事では、中国版iPhoneのeSIM対応状況の全体像、自分の端末が対応しているかを1分で確認する方法、海外旅行でeSIMを使う手順、非対応機種の場合の代替案までをまとめて解説します。中国で購入したiPhoneを使っている方、訪中や中華圏出張でこの話題に触れた方の疑問にすべて答える内容です。
中国版iPhoneのeSIM対応状況(2026年時点)
これまで:なぜ中国版iPhoneだけeSIMが使えなかったのか
eSIMは海外では広く普及しており、米国版iPhoneはiPhone 14以降で物理SIMスロット自体が廃止されたほどです。しかし中国大陸では通信の実名登録・回線管理の制度上、スマートフォン向けeSIMが長年開放されておらず、中国大陸で販売されるiPhoneはeSIM機能が無効化され、物理SIM専用となっていました。「同じiPhoneなのに設定に『eSIMを追加』が出てこない」のはこのためです。
転機:2025年の中国大陸でのeSIM解禁
2025年、物理SIMスロットを持たない超薄型のiPhone Airの登場を機に、中国大陸でもスマートフォン向けeSIMサービスが本格的に動き出しました。中国移動・中国聯通・中国電信の三大キャリアが段階的にeSIM業務を開始し、中国版iPhoneも新機種からeSIMに対応するようになっています。
ただし、キャリア側の対応は段階的で、対応機種・申込方法・提供地域などの詳細は流動的です。最新の対応状況は、Apple中国公式サイトの機種仕様ページと各キャリアの公式告知で必ず確認してください。
機種別の対応早見表
| 機種 | 中国版のeSIM対応 | 備考 |
|---|---|---|
| iPhone 15シリーズ以前(中国版) | 非対応 | 物理SIM専用。eSIMは一切インストール不可 |
| iPhone Airなどの新機種(中国版) | 対応 | 物理SIMスロット非搭載機はeSIM専用。対応機種の詳細はApple中国公式サイトで確認 |
| 日本版・香港版・米国版など | 版による | 多くの海外版はeSIM対応(米国版の一部は物理SIMスロットなし) |
自分のiPhoneがeSIM対応か1分で確認する方法
- 電話アプリで「*#06#」と入力:画面にEID(32桁の番号)が表示されればeSIM対応。IMEIのみでEIDが出ない場合は非対応です。
- 設定画面を確認:設定 → モバイル通信 に「eSIMを追加」の項目があれば対応機です。
eSIMの仕組み自体をおさらいしたい方はeSIMとは?基礎からの解説記事をどうぞ。
中国版iPhoneで海外旅行用eSIMを使う手順
eSIM対応機種であれば、旅行用eSIMの使い方は他の国のiPhoneと同じです。キャリアショップに行く必要はありません。
- 出発前に購入:Coral eSIMなどで渡航先とデータ容量を選んで購入すると、すぐにQRコード等のインストール情報が届きます。
- 出発前にインストール:設定 → モバイル通信 → eSIMを追加 → QRコードをスキャン。インストールだけ済ませ、回線の有効化は現地到着後にするのが基本です(利用開始のタイミングは各プランの説明を確認)。詳しい手順は旅行用eSIMの設定手順ガイドにまとめています。
- 現地到着後に有効化:旅行eSIMをオンにし、モバイルデータ通信を旅行eSIMへ切替、同回線のデータローミングをON。元の回線は残したままデータローミングOFFにしておけば、SMS認証コードも受け取れます。
非対応機種の場合の代替案
iPhone 15以前の中国版iPhoneをお使いなら、eSIMは使えませんが選択肢はあります。
- 物理SIMタイプの旅行SIM:渡航先対応の物理SIMを購入して差し替える方法。差し替え中は元の番号でSMSを受けられない点に注意
- モバイルWi-Fiルーター:端末を1台余分に持ち歩き充電も必要ですが、複数人でシェアするなら選択肢に
- eSIM対応端末への買い替え:今後も海外に行くなら、eSIM対応機に乗り換えるのが根本解決。選び方はeSIM用のSIMフリースマホの選び方を参照
注意:海外でのSMS認証コード問題
どの方法を選ぶ場合も、旅行用eSIMの多くはデータ専用で電話番号を持たず、SMSを受信できない点に注意してください。銀行や各種サービスの認証コードは元の番号にしか届かないため、元のSIMを残したデュアルSIM運用が基本です。詳しくは海外でSMS認証コードが届かない時の対処法で解説しています。
よくある質問FAQ
中国版iPhone 15はeSIMを使えますか?
使えません。iPhone 15シリーズ以前の中国版はハードウェア的にeSIMが無効で、物理SIM専用です。
中国版の新機種は複数のeSIMを入れられますか?
eSIM対応iPhoneは一般に複数のeSIMプロファイルを保存でき、2回線同時待受にも対応しますが、中国版の具体的な仕様やキャリア側の条件は海外版と異なる可能性があります。Apple中国公式サイトの機種仕様で確認してください。
日本版iPhoneを中国で使う場合、eSIMはどうなりますか?
日本版iPhoneはeSIM対応なので、訪中時に旅行用eSIM(中国対応プラン)をインストールして使えます。中国本土での接続の注意点は中国旅行向けeSIMガイドにまとめています。
旅行用eSIMを使うのに、中国のキャリアでの手続きは必要ですか?
不要です。旅行用eSIMは国際プラットフォームが発行するもので、端末がeSIM対応でありさえすれば、オンライン購入してQRコードでインストールするだけで使えます。中国国内キャリアのeSIM契約とは別物です。
まとめ
中国版iPhoneにもついにeSIMの時代が来ました。対応機種なら、海外渡航時の通信はeSIMで完結します。Coral eSIMは180以上の国と地域に対応し、購入後すぐに設定可能。出発前に日本語のガイドに沿ってセットアップすれば、着陸した瞬間からつながります。Coral eSIMで渡航先のプランを確認する
