結論: LINEは海外でもアプリの設定を変えずにそのまま使えます。インターネット回線を使う仕組みなので、通信手段が確保されていればトークも通話も動き、国際電話の料金もかかりません。注意すべきは3点だけです。新規登録と機種変更の認証にはSMSが必要、中国本土では通信規制で開けない、ビデオ通話は通信量を大きく使う。
海外でLINEがそのまま使える理由
LINEは電話網ではなくインターネット回線を使ってメッセージと音声を送ります。だから通信さえあれば、日本国内で使うのと同じように動きます。
相手が日本にいても海外にいても関係なく、国際電話の料金は発生しません。トークの送受信、音声通話、ビデオ通話、スタンプ、画像の送信すべて通常どおりです。
接続手段も問いません。ホテルのWi-Fi、海外eSIM、キャリアの海外ローミングのいずれでも同じように使えます。
LINEの通信量の目安
容量の小さいプランを選ぶなら、何にどれだけ使うかを把握しておく価値があります。
- テキストのトーク:1通あたり数KB。1日中やりとりしても数MB程度
- スタンプ・画像:1枚あたり数十KBから数百KB
- 音声通話:1分あたり約0.3MB。1時間で20MB程度
- ビデオ通話:1分あたり約5MB。1時間で300MB程度
問題になるのはビデオ通話です。家族と1時間つなぐと、それだけで小容量プランの1日分を使い切ります。長時間の顔を見る通話はホテルのWi-Fiに寄せるのが現実的です。
容量の考え方は国際ローミングとeSIMどっちが得?でも触れています。対応国とプランはCoral eSIMのプラン一覧から選べます。
データ専用回線での制約
海外eSIMの多くはデータ専用で、電話番号がつきません。ここで影響が出るのは認証だけです。
問題なく使えること
- 既にログイン済みのアカウントでのトーク送受信
- 音声通話とビデオ通話
- グループトーク、アルバム、ノート
データ専用では完結しないこと
- LINEの新規登録。電話番号でのSMS認証が必要です
- 機種変更後の引き継ぎ。番号による本人確認を求められる場合があります
- パスワードを忘れた場合の復旧。同じくSMSが絡みます
つまり渡航前にログイン済みの状態にしておけば、現地では困りません。逆に現地で新しい端末に移す予定があるなら、日本の番号でSMSを受け取れる状態を保っておく必要があります。詳しくはeSIMに電話番号はある?にまとめています。
渡航前にやっておく設定
現地でつまずかないための準備です。
- ログイン状態とパスワードを確認する。メールアドレスとパスワードを登録しておけば、万一のときに復旧しやすくなります
- PC版・iPad版にログインしておく。スマホが使えない場面での代替手段になります
- トーク履歴をバックアップする。端末を紛失した場合の保険です
- 写真の自動ダウンロードをオフにする。受信した画像や動画が勝手に読み込まれると容量を消費します
- 低電力モードとデータセーバーの挙動を把握する。通知が遅れる原因になります
中国では使えない
中国本土では通信規制の対象になっており、現地のWi-Fiや現地SIMからはLINEに接続できません。空港のWi-Fiにつながっても、アプリが開かない状態になります。
海外eSIMのうち香港などの回線を経由するものであれば使える場合がありますが、これは提供事業者の経路に依存します。中国に渡航する予定があり、LINEでの連絡が前提になっているなら、渡航前に提供元へ確認してください。
この「つながっても使えない」状態は、通信手段を確保したかどうかとは別の問題です。中国での通信事情は個別に検討する必要があります。
通知が届かないときの確認点
海外でLINEの通知が遅れる、あるいは届かない場合、原因は通信そのものより端末の設定にあることが多いです。
- 低電力モードがオンだとバックグラウンドの通信が抑制されます
- データセーバーや省データモードが有効だと同様に制限されます
- LINEのバックグラウンド更新が許可されているか確認します
- モバイルデータ通信の利用がアプリ単位でオフになっていないか見ます
- 通知の権限自体が切れていないか確認します
これらは日本にいるうちに一度確認しておけば、現地で慌てずに済みます。圏外の切り分けはeSIMがつながらないときの対処法を参照してください。
FAQ
海外でLINEを使うのに追加の申し込みは必要ですか?
不要です。LINEはインターネット回線を使うため、通信があればそのまま動きます。Wi-FiでもeSIMでもキャリアの海外ローミングでも同じです。国際電話の料金もかかりません。
LINEの音声通話はどれくらい通信量を使いますか?
音声通話は1分あたり約0.3MB前後、ビデオ通話は1分あたり約5MB前後が目安です。1時間の音声通話で20MB程度、ビデオ通話だと300MB程度になります。ビデオ通話は容量の小さいプランだと一気に消費します。
データ専用のeSIMでもLINEは使えますか?
既にログイン済みのアカウントなら問題なく使えます。トーク・音声通話・ビデオ通話すべて動きます。ただし新規登録や機種変更後の再認証はSMSが必要なので、データ専用回線だけでは完結しません。
中国でLINEは使えますか?
中国本土では通信規制の対象になっており、現地のWi-Fiや現地SIMからは接続できません。香港・マカオの回線を経由する海外eSIMなら使えることがありますが、提供事業者の経路によります。渡航前に確認してください。
海外でLINEの通知が届かないのはなぜですか?
多くは省電力設定かモバイルデータ通信の制限が原因です。低電力モードやデータセーバーが有効だとバックグラウンド通信が抑制されます。LINEアプリのバックグラウンド更新とモバイルデータの利用を許可しているか確認してください。
LINEで注意すべきは「アプリ」ではなく「認証」と「中国」
LINEは海外でも設定を変えずに使えるので、アプリ側で心配することはほとんどありません。実際につまずくのは、新規登録や機種変更でSMS認証が必要になる場面と、中国本土で規制に当たる場面、そしてビデオ通話で容量を使い切る場面です。渡航前にログイン済みの状態を作り、ビデオ通話はWi-Fiに寄せ、中国に行くなら経路を確認しておく。この3つを押さえておけば、現地でLINEが使えなくて困ることはなくなります。
