結論: Coral eSIMをはじめとする海外旅行向けのデータ専用eSIMには、電話番号が付いていません。それでも、出発前に「SMS認証」「アプリの電話番号登録」「通話手段」の3点さえ準備しておけば、旅行中に電話番号がなくて困る場面はほとんどありません。この記事では、その具体的な準備方法を順番に解説します。

データ専用eSIMに電話番号がない理由

海外旅行向けに販売されているeSIMの多くは「データ通信専用」です。渡航先の通信網に接続してインターネット通信だけを提供する仕組みのため、090や080のような電話番号は割り当てられず、通常の音声通話やSMSの送受信もできません。これは欠点というより設計思想で、データに機能を絞ることで、購入から開通までが速く、料金体系も分かりやすくなっています。

大切なのは、データeSIMを追加しても日本の電話番号はそのまま残るということです。データeSIMは主回線を置き換えるのではなく、2本目の回線として追加されます。地図、翻訳、メッセージ、予約など、旅行中の用事のほとんどはデータ通信だけで完結します。電話番号が問題になる場面は限られているので、そこだけ事前に押さえておきましょう。eSIMの仕組みから知りたい方は、eSIMとは何かを解説した記事をご覧ください。

旅行中に困る3つの場面と解決策

「番号がないと不安」という心配は、突き詰めると次の3つの場面に集約されます。1つずつ対策を見ていきます。

1. SMS認証コードが受け取れない?

銀行やネットサービスのログイン時に届くSMS認証コードは、日本の電話番号宛てに送られるため、データeSIMでは受信できません。解決策はシンプルで、日本のSIM(主回線)を抜かずにデュアルSIMのまま渡航することです。主回線の国際ローミングを有効にしておけばSMSは海外でも主回線に届き、データ通信をeSIM側に振り分けておけば高額なローミング通信費も避けられます。出発前に、契約プランでローミングが使えるか、SMS受信に料金がかかるかをキャリアに確認しておくと安心です。設定手順の詳細は海外でSMS認証コードを受け取る方法で解説しています。

2. 配車アプリ・予約アプリの電話番号登録

東南アジアで広く使われている配車アプリのGrabのように、アカウント登録時に電話番号の認証を求めるアプリがあります。対策は「日本にいるうちに、日本の番号で登録を済ませておく」こと。アカウントさえ作ってあれば、現地での配車依頼もドライバーとのやり取りもアプリ内で完結し、データ通信だけで問題なく使えます。レストラン予約サイトやホテルの会員登録も同様です。出発前の1週間で、現地で使いそうなアプリをリストアップして登録まで終えておきましょう。

3. 電話を受けたい・かけたいとき

家族や同行者との通話は、メッセージアプリの音声通話・ビデオ通話がデータ通信だけで利用できます。回線が安定していれば品質も十分実用的です。注意したいのは、現地のホテルやレストランからの折り返し電話です。データeSIMの回線では着信を受けられないため、予約時には日本の番号を伝えて主回線のローミングで受ける(通話料は事前に確認)、メールやアプリ内メッセージでの連絡をお願いする、フロントで直接確認する、といった方法で対応しましょう。実際の旅行では、電話でしか届かない重要連絡はごくわずかです。

スマホに表示される電話番号を確認する方法

デュアルSIMで使っていると「いまどの番号が有効なのか」が分かりにくくなります。確認方法は次のとおりです。

機種確認手順
iPhone「設定」→「モバイル通信」で、回線ごとに番号(ある場合)が表示されます
Android「設定」→「デバイス情報」または「SIM」関連の項目で、SIMごとの番号を確認できます(機種によりメニュー名は異なります)

データeSIMの回線に番号が表示されない、「不明」と表示される、見覚えのない仮の番号が入っている——これらはすべて正常です。主回線の日本の番号は変わらず維持されており、着信もSMSも従来どおり主回線で受けられます。

現地の電話番号が本当に必要なケース

正直にお伝えすると、旅行用データeSIMが向かない場面もあります。数か月単位の長期滞在で現地の銀行口座を開設する、住居を契約する、現地の行政手続きを行う——こうしたケースでは現地の電話番号が必要になることが多く、現地キャリアでの契約が現実的な選択肢です。一方、数日から数週間の旅行であれば、「主回線で番号とSMSを維持し、データはeSIM」という構成でほぼすべての場面をカバーできます。長期不在時に日本の番号を維持する方法は、海外渡航中に電話番号を維持する方法で詳しく解説しています。

よくある質問

eSIMには電話番号がありますか?

種類によります。国内キャリアが発行するeSIMには通常の電話番号が付きますが、海外旅行向けのデータ専用eSIMには電話番号がありません。Coral eSIMは後者のデータ専用タイプです。

データ専用eSIMでSMS認証コードは受け取れますか?

eSIMの回線では受け取れません。日本の主回線をデュアルSIMで有効にしたまま渡航すれば、認証コードは従来どおり主回線に届きます。

eSIMで電話はかけられますか?

通常の電話回線としての発信はできません。ただし、メッセージアプリやIP電話アプリの音声通話はデータ通信で問題なく利用できます。

デュアルSIMにすると日本の番号はどうなりますか?

そのまま使えます。音声・SMSは主回線、データ通信は旅行eSIMという振り分けが、海外旅行での基本構成です。

配車アプリは電話番号なしで使えますか?

使えます。ただしアカウント登録には電話番号が必要な場合が多いため、出発前に日本の番号で登録を済ませておきましょう。登録後の利用はデータ通信だけで完結します。

海外でのデータ通信の準備には、オンラインで購入してすぐに設定できるCoral eSIMもご検討ください。データ専用だからこそ、この記事で紹介した準備と組み合わせれば、電話番号がなくても海外で快適に過ごせます。

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